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蝶々髷
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ちょうちょうまげ
ふりがな文庫
“
蝶々髷
(
ちょうちょうまげ
)” の例文
船にのるのだか見送りだか二十前後の
蝶々髷
(
ちょうちょうまげ
)
が大勢居る。端艇へ飛びのってしゃがんで
唾
(
つば
)
をすると波の上で開く。浜を見るとまぶしい。
高知がえり
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
只内の裏に、藩の時に
小人
(
こびと
)
と云ったものが住んでいて、その娘に同年位なのがいた。名は
勝
(
かつ
)
と云った。小さい
蝶々髷
(
ちょうちょうまげ
)
を結っておりおり内へ遊びに来る。
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
犬蓼
(
いぬたで
)
の赤い花の上に座ってお萩をたべる子供たちの、にこやかな頭の上には高い空があった。文化の昔の女団長の頭の、やっと結わえた
蝶々髷
(
ちょうちょうまげ
)
には、赤トンボがとまっている。
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
いつも首を集めて咡き合う群の真中には
蝶々髷
(
ちょうちょうまげ
)
だけ外の子供より高いお勝がいて、折々己の方を顧みる。何か非常な事を己に隠して遣っているらしい。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
蝶
漢検準1級
部首:⾍
15画
々
3画
髷
漢検1級
部首:⾽
16画
“蝶々”で始まる語句
蝶々
蝶々牡丹
蝶々の精
蝶々深山