“藪柑子集”の読み方と例文
読み方割合
やぶこうじしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すぐ左隣の「藪柑子集やぶこうじしゅう」を抽き出して、これもしばらくページをめくっていたが、やがてまた元の空隙くうげきへ押しこんだ。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
その頃は丁度『藪柑子集やぶこうじしゅう』や『冬彦集』が初めて世に出た時代で、先生の頭の中に永らく蓄積されていたものが、急にはけ口を得てほとばしり出始めたような感じを周囲に与えておられた。
藪柑子集やぶこうじしゅう』中の「嵐」という小品の中に、港内に碇泊ていはくしている船の帆柱に青い火がともっているという意味のことを書いてあるのに対して、船舶の燈火に関する取締規則を詳しく調べた結果
随筆難 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)