なるほど文字の上から見てもイダテと読みそうである。伊達という地名は政宗以前から世に伝えられている。藤原秀衡ふじわらのひでひらの子供にも錦戸太郎にしきどたろう、伊達次郎というのがある。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
南部の名を有つものに古くから「南部椀なんぶわん」があります。時にはこれを呼んで「秀衡椀ひでひらわん」という人もあります。この藤原秀衡ふじわらのひでひらの名にちなむ椀が、果してどこで出来たか、実は確かでありません。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)