“南部椀”の読み方と例文
読み方割合
なんぶわん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南部椀なんぶわんと呼んで珍重される椀は、おお方このわたりの産と見ていい。昔から随分と出たと思える。
陸中雑記 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
南部の名を有つものに古くから「南部椀なんぶわん」があります。時にはこれを呼んで「秀衡椀ひでひらわん」という人もあります。この藤原秀衡ふじわらのひでひらの名にちなむ椀が、果してどこで出来たか、実は確かでありません。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
昔から秀衡椀ひでひらわんとか南部椀なんぶわんとか名があって、この地方と漆器とは切っても切れない関係にある。大体徳川時代の初期に焼物がさかんに作られるまでは、日本人の食器といえばほとんどすべて漆器であった。
陸中雑記 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)