薬丹やくたん)” の例文
井水いみずを汲んで口へふくませ、自家の薬丹やくたん印籠いんろうから取り出しなどしている間に、鴻山は、くくし上げた三次や二人の手下てかを引っ立て、一室にほうりこんで厳重にとざしてしまった。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)