蔵殿ぞうでん)” の例文
わあっと逃げるを追って、彼はなお、伽藍がらん、堂院、いたるところで地震のような音響と悲鳴をまき起し、あげくのはて蔵殿ぞうでんの一室へ入ると、大の字なりに寝てしまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)