蓆上むしろうへ)” の例文
そしてまた私の心は弱々しく、また深く、惱んだ。そして私は、いつも妻が氣が附いて迎ひに來るまで、しつとりと夜露に濡れた地面の蓆上むしろうへに身を投げてゐるのであつた。
雪をんな (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)