葛野かどの)” の例文
紀元千四百五十四年(西暦七九四)、第五十代桓武くわんむ天皇は、山城やましろ葛野かどの宇太野うだのに都をさだめられた。これが平安京、現在の京都である。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
ほかならぬあの大友ノおおきみの妃に迎へられて、ことし二十はたちになるこの同いどしの若夫婦のあひだには、すでに七つになる葛野かどのノ王も儲けられてゐるといつた風の
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
この年の七月六日に、遣唐大使藤原葛野かどの麻呂の一行が、肥前國松浦郡田浦たのうらから唐へ渡ることとなつた。
大師の入唐 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)