菖蒲小路あやめこうじ)” の例文
父のいいつけで、早めに、やしきへ帰った清盛は、青毛の若駒を厩から出して、九条菖蒲小路あやめこうじの渡のやしきまで、ひいて行った。
袈裟ノ前の死は、十四日のよい戌刻いぬどきすぎごろ(午後九時)——場所は、菖蒲小路あやめこうじの自邸。良人おっとの渡にとっては、留守のまのできごとだった。
『人の身こそ、わからぬもの。つい、先月のことではなかったか、菖蒲小路あやめこうじの源ノ渡が家へ、われら同僚ども大勢して、月見にと招かれたのは』