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苦心惨憺
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くしんさんたん
ふりがな文庫
“
苦心惨憺
(
くしんさんたん
)” の例文
旧字:
苦心慘憺
実によけいな心配をしたもので、お手前物の百味箪笥の引出しをいちいちあけて、薬を調べるような心持で、僅か大衆の一句のために、道庵先生が
苦心惨憺
(
くしんさんたん
)
をはじめました。
大菩薩峠:25 みちりやの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
畑に
顛落
(
てんらく
)
して、つき指をしたり、
苦心惨憺
(
くしんさんたん
)
、やっとの思いで妻子のもとに帰ったのだが、妻は尋常の夫の
放蕩
(
ほうとう
)
とのんきに思いこんでいるらしく、チクチク皮肉をいうばかりか
野狐
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
学校の講堂もそうである。この事については学長はじめ必ず
苦心惨憺
(
くしんさんたん
)
たるものがあるであろうが、ここにこれを明言するだけの成算が未だ立っておらないのであろうかと思うのである。
始業式に臨みて
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
「おれはきょうまで、こうして、少しも
疲
(
つか
)
れずにいたのは、まったく、かれが
苦心惨憺
(
くしんさんたん
)
して、朝ごとに
食
(
しょく
)
を口にいれてくれたおかげだ。どこかそこらにいるにちがいないからさがしてくれ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
苦
常用漢字
小3
部首:⾋
8画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
惨
常用漢字
中学
部首:⼼
11画
憺
漢検1級
部首:⼼
16画
“苦心”で始まる語句
苦心
苦心労繁
苦心慘憺