若粧わかづく)” の例文
彼女は若粧わかづくりを得意として、実際はもう二十四、五であるにも拘らず、十八、九か精々二十歳はたちぐらいの若い女に見せかけて、殊更に野暮らしい田舎娘に扮していた。
半七捕物帳:66 地蔵は踊る (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
若粧わかづくりにはしているが、もう廿七八かとも思われる立派な身装みなりの婦人がこの休憩所へはいって来たのであった。婦人は大きい旅行鞄を重そうにさげて、片手に毛皮の膝掛けをかかえていた。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
わっしも念のために両国へまわって、飲みたくもねえ茶を飲んで来ましたが、そのお米という女は若粧わかづくりにしているが、もう二十三四でしょう。たしか若主人よりも年上ですよ。ねえ、親分。