苅葺かりぶき)” の例文
自分が母につれられてお松が家の庭へ這入はいった時には、梅の花が黒い湿った土に散っていた。往来から苅葺かりぶきのかぶった屋根の低い家が裏まで見透かされるような家であった。
守の家 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)