芳松院ほうしょういん)” の例文
安永八年に歿した妙仙みょうせん、寛政二年に歿した寿慶じゅけい、それから嘉永元年まで生存していた芳松院ほうしょういん緑峰りょくほうである。緑峰は菱谷氏ひしたにうじ佐井さい氏に養われて独美に嫁したのが、独美の京都にいた時の事である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)