“花綵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなづな50.0%
はななは50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこに花綵はなづなを巻いて、微風は袖を翻し、裳裾をなびかせ、しかもゆったりと腰に纏うた飾帯の金銀宝石が陽の光にきらめいて、さながら、これも名彫刻から脱け出てきたような
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
そして二人とも房々とした亜麻色の髪には、紫水晶と緑玉とをちりばめて桃金花てんにんか花綵はなづなかたどった黄金の冠を戴き、裳裾もすそ長くすんなりとした素足には、革のサンダルを穿いていた。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
厩の屋根下の床をなしてゐる汚れた板は厚い蜘蛛の巣の花綵はななはで蔽はれ天井の隙間からは絶えず秣の種子のポロ/\落ちたのが灰色の蜘蛛のかけた粘膜に無數に懸つてゐる。
無法な火葬 (旧字旧仮名) / 小泉八雲(著)