芦波あしなみ)” の例文
左岸の深い芦波あしなみのうちから、とつぜん、小旗を立てた三、四隻の速舟はやぶねが、こなたの淀川舟をめがけて漕ぎ進んで来た。——待てっ、と何度となく呼ぶ声もただではない。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)