“艶樹”の読み方と例文
読み方割合
えんじゅ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
艶樹えんじゅの森をじゅうぶん観賞なさったころに、美しい魔女が、見物衆にまといつきながら、パイプのネジをひらいて、その鼻先に麻酔ガスを吹きかけるのです。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
この艶樹えんじゅの森へ黒衣の警官が侵入してきたのは、そういうしだいなのさ。残るふたりの警官は、事務室に縛り上げてあるちょびひげと八人の男を見張っているのだよ。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
艶樹えんじゅの森と申しまして、別様の風景を作り上げたのでございます。それから、第二のパノラマ世界もまた、すっかり変わっております。それは荒涼たるこの世のはてでございます。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)