色情いろ)” の例文
元々、矮虎ときては色情いろに目のない性分である。その彼をして、窈窕ようちょうたる美戦士へあたらせたのは、けだし人をえたものではない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いいいいそこは色情いろ資本もとでに、世を過ごして来た彼女であった。眼を細め唇をすぼませ、次々に浪人どもへ秋波ながしめを送った。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「まッ暗だア、色情いろ闇路やみじ
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「この色情いろ坊主」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)