自性了解じしょうりょうげ)” の例文
禅は梵語ぼんご禅那ぜんな(Dhyana)から出た名であってその意味は静慮じょうりょである。精進しょうじん静慮することによって、自性了解じしょうりょうげの極致に達することができると禅は主張する。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
このき世の中にも美を見いだそうと努める——禅道は道教の教えを強調している——精進静慮することによって自性了解じしょうりょうげの極致に達せられる——禅道は道教と同じく相対を
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
茶は風流な遊びではなくなって、自性了解じしょうりょうげの一つの方法となって来た。王元之おうげんしは茶を称揚して、直言のごとく霊をあふらせ、その爽快そうかいな苦味は善言の余馨よけいを思わせると言った。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)