自分われ)” の例文
それが余り幾夜も続くので、私も、はア、つひには気の毒になつて、重右だツて、人間だア。不具に生れたのは、自分われが悪いのぢやねえ。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
自分われを制せず、魔に魅入られたるもののごとく、踊りかかり、飛び上り、髪乱れ、色あおざむ。って打って打ちのめしつつ、息を切る)
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)