臆心おくしん)” の例文
と、助九郎の一言に、口惜しげにくちをひん曲げたまま、例の臆心おくしんと、柳生家の名に、ぐの音もいえず見送ってしまったわけである。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
胸の中に臆心おくしんがあるので、いつものようなのんきな調子が出て来ない。
キャラコさん:06 ぬすびと (新字新仮名) / 久生十蘭(著)