“腹立（はらたち）” の例文
一番多いのは腹立（はらたち）紛れの傷害殺人であるが、それでも傷害が百人に対し殺人は一人弱の割合に当っている。
街頭から見た新東京の裏面 (新字新仮名) ／ 夢野久作、杉山萠円(著)
娵も娘も口をそろへ、鬼にやとていみじくおびえたり、憎（にく）き盲（めくら）めと腹立（はらたち）ていふ。
北越雪譜：03 北越雪譜初編 (新字旧仮名) ／ 鈴木牧之、山東京山(著)
おみねは腹立（はらたち）まぎれにズッと蚊帳をまくって中へ入れば。
怪談牡丹灯籠：04 怪談牡丹灯籠 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
お前達は行儀を忘れた腹立（はらたち）の余（あまり）に、不吉な
ファウスト (新字新仮名) ／ ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(著)