腸結核ちやうけつかく)” の例文
園芸を好み、文芸をも好みしが、二十はたちにもならざるうちに腸結核ちやうけつかくかかりて死せり。何処どこか老成の風ありしも夭折えうせつする前兆なりしが如し。
学校友だち (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
鬪病思慮とうびやうしりよもない兩家が結合して、虚弱な初孫を生ませ、すぐに死なせてしまひ、それを悲觀して息子もあとを追ひ、氣の毒な犧牲者のお嫁さんも腸結核ちやうけつかくになつてしまつた。
「郭子儀」異変 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)