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脈搏
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みゃくう
ふりがな文庫
“
脈搏
(
みゃくう
)” の例文
初めて触れる二人の体は、眼にこそ見えね熱い血潮に
脈搏
(
みゃくう
)
っていた。——夜風に流れて螢火がひとつ、軒をかすめてついと飛んだ。
松林蝙也
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
それまで、貧しくも、伊勢平氏の父と、清らな母の血とをもって、自分のなかに
脈搏
(
みゃくう
)
っていると信じていたものが、急に、どろどろな宿命の物質みたいに思われてきたのである。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかもその躯はいま、内部から新しい彼女を
創
(
つく
)
り出しつつある。私の眼に映った美しい部分には、成長するいのちというものが
脈搏
(
みゃくう
)
っているように感じられた。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
私の眼に映った美しい部分には、成長するいのちというものが
脈搏
(
みゃくう
)
っているように感じられた。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
血色もよく、眼つきにも
冴
(
さ
)
えた力がこもっていた。あの頃の卑しく汚れた感じや、不健康な疲れはきれいに無くなって、彼本来の、賢い聡明な性格が、活き活きと
脈搏
(
みゃくう
)
っているようにみえた。
竹柏記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“脈搏”の意味
《名詞》
脈搏(みゃくはく 「脈拍」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
心臓の搏動によって血管(動脈)に感じられる脈動。脈|ミャク。
(出典:Wiktionary)
脈
常用漢字
小5
部首:⾁
10画
搏
漢検1級
部首:⼿
13画
“脈搏”で始まる語句
脈搏計