胴衣ちょっき)” の例文
ウードレーの胴衣ちょっきの前からは、血が迸り出た。彼は悲鳴を上げながら、腕をもがいてのたうちまわったが、遂に仰向けに倒れて、その兇悪な真赤な顔は、急に気味悪い斑のある蒼白に変ってしまった。
宗近君は胴衣ちょっきの上で、ぱちりと云わした。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)