背高のっぽう)” の例文
子供は此方こっちへ振りむいた。今まで炉の前にしゃがんでいたのが、燈火あかり真正面まともにうけてひょいとちあがったところを見ると、それが背高のっぽうのジャッケに酷似そっくりではないか。
生さぬ児 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
というのは、子供の頬っぺたの、恰度くちの切れ目のところに、鳶色のあざが一つあるのが目に止まった。それはごく小さいけれど、背高のっぽうのジャッケの頬っぺたにある痣とそっくりそのままだった。
生さぬ児 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
背高のっぽうのジャッケ? 会わないわ。それがうしたのさ」
生さぬ児 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)