肖顔にがほ)” の例文
其時、人々の背後うしろに腰掛け、手帳を繰りひろげ、丑松や文平の肖顔にがほを写生し始めたのは準教員であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
地霊ルル…………アスタ・ニールズン」彼はニールズンを好きで、数枚その肖顔にがほを描いてる男である。私の顔をジロ/\みながら、一緒に散歩したものか、どうかと考へてゐる。彼も淋しさうである。
散歩生活 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
金褐色の髪のたば肖顔にがほや枯れた花々や
泣く母の肖顔にがほつくりぬ
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
けれども悲しい私の肖顔にがほが浮んでた。
コキューの憶ひ出 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
私の肖顔にがほは、コンテに汚れ
コキューの憶ひ出 (新字旧仮名) / 中原中也(著)