肆前みせさき)” の例文
極々ごくごく愚鈍の富者は小間物屋の肆前みせさきに立って、ああ悲しいかな、今は吾が買うき何物をも新に見出し得ざるに至ったと嘆じて、何か買いたい物の有った時の幸福さを味わうと同時に
貧富幸不幸 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)