聾唖ろうあ)” の例文
いろいろ他にも相談したすえに、結局市の聾唖ろうあ学校へ行って、聴音器などのことをよく聞きただして来ることにまった。
シカール修道院長もサンプリス修道女のことを聾唖ろうあのマシユーに与える手紙のうちに述べたことである。
その人は羊の群れに属する者ではなく、自分自身で考えることをしない盲目聾唖ろうあの信者ではない。
怪訝けげんな顔をして、煙を見まわしているのみで、依然たる聾唖ろうあを守りきっているのだ。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「白痴が男に二人、女に四人」と隼人は読んだ、「足えが男に三人、女に一人、聾唖ろうあ者が女に三人、盲人が男に二人、——五十五人の中で不具者が十五人もいるとは、ひどいものだな」
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
もし世界じゅうの人間が残らず盲目で聾唖ろうあであったらどうであろうか。
物理学と感覚 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)