サト)” の例文
其後十二年、南家の娘は、二十ハタチになつてゐた。幼いからのサトさにかはりはなくて、玉・水精スヰシヤウの美しさが益々加つて來たとの噂が、年一年と高まつて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其後十二年、南家の娘は、二十ハタチになつてゐた。幼いからのサトさにかはりはなくて、玉・水精スヰシヤウの美しさが益々加つて來たとの噂が、年一年と高まつて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
姫の心は、こだまの如くサトくなつて居た。此才伎テワザ經緯ユキタテは、すぐ呑み込まれた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其で、男女は唯、長老トネの言ふがまゝに、時の來又去つた事をヲソはつて、村や、家の行事を進めて行くばかりであつた。だから、教へぬに日月を語ることは、極めてサトい人の事として居た頃である。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其で、男女は唯、長老トネの言ふがまゝに、時の來又去つた事をヲソはつて、村や、家の行事を進めて行くばかりであつた。だから、教へぬに日月を語ることは、極めてサトい人の事として居た頃である。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)