聖天様しょうてんさま)” の例文
旧字:聖天樣
ドコの荒神様こうじんさまを信心すれば金談がまとまるとか、ドコの聖天様しょうてんさまは縁結びにあらたかだということは、江戸府内ならば大抵は暗記していて
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あの聖天様しょうてんさまは勝負事にいいとかいったような、御利益の持場は日頃から、よく心得ていたものですから、「姉さん、ここの神様は何の御信心に利くの……」
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
妻沼めぬま聖天様しょうてんさまであろう、そこに若干のお賽銭さいせんを投じて、最も多くのお釣を取りたい、些少さしょうの礼拝を以て、最大の健康と利福とを授かりたい、その釣銭信仰を軽蔑してはいけない、その人情の弱点と
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)