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翕然
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きふぜん
ふりがな文庫
“
翕然
(
きふぜん
)” の例文
殊に、征韓論で破れた板垣退助が、立志社を組織し、国会開設の建白を成すや、人心が
翕然
(
きふぜん
)
として集り、自由民権運動が、天下を風靡した。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
世間の人々の
嘲笑
(
てうせう
)
を
慮
(
おもんぱか
)
つて、小さくなつて、自分の失恋を恥ぢ隠さうとしてゐたのが、世間の同情が、全く予期に反して、
翕然
(
きふぜん
)
として、自分の一身に集つて来るらしいのを見て取ると
良友悪友
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
天下
翕然
(
きふぜん
)
として一中心に集り、榮譽の源泉に向て功名の心を生じ、我藝術を將さに衰へんとしたるに挽囘して、更に發達の機を促すのみならず、人心の帝室を慕ふに一層の熱を増して
帝室論
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
よれからむ
生皮
(
いきがは
)
の帆布は
翕然
(
きふぜん
)
としてひとつの怪像となる。
藍色の蟇
(新字旧仮名)
/
大手拓次
(著)
“翕然”の意味
《名詞》
多くのものが一つに集合すること。
多くのものが一致すること。
(出典:Wiktionary)
翕
漢検1級
部首:⽻
12画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“翕”で始まる語句
翕
翕如
翕々亭