翌日あけのひ)” の例文
方十町に響きて、はじめはその所知れざりしが、次第に近く聞きつけ、その村の産土神うぶすなの森の中なり。折としてかがりを焚くことあり。翌日あけのひ見れば青松、柴の枝、燃えさして境内にあり。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そはまことに嬉しき事かな。さばれかく貴き医師くすしのあることを、今日まで知らざりしおぞましさよ。とかくは明日往きて薬を求めん」ト、海月くらげの骨を得し心地して、その翌日あけのひ朝未明あさまだきより立ち出で
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)