羽捌はねさば)” の例文
基経はもう寸時も猶予していられぬ切迫したものを浮き沈みしている小さな水鳥の、はや羽捌はねさばきの微妙さに、しだいに彼自身すら妙に刺戟しげきされて行った。
姫たちばな (新字新仮名) / 室生犀星(著)