縒総よりふさ)” の例文
人のこころの縒総よりふさ、まことと嘘、芝居と生地、その中のたった一筋を取出してこれぞそのしんと保証してみたところでふさの正体の説明になるわけのものではありません。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
目を伏せて長いつえに身をささえ、綿のはいった暖い紫の絹外套がいとうを着、紫の靴足袋くつたびと粗末な靴とをはき、三すみから三つの金モールの縒総よりふさがたれてる平たい帽子をかぶっている彼の姿が