紅宝石ルービー)” の例文
牛飼うしかひさん、こちらへ入らつしやい。一しよにわたしのおうちへ行きませう。私のお家は、紅宝石ルービー緑柱石エメラルドのかざりのついた、きれいな水晶の御殿です。
湖水の鐘 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
「ねんねんよ/\。この子は私の紅宝石ルービーだものを、この子をおいてはかへれない。」といふ意味をうたでうたひながら、赤ん坊の寝顔を見つめてゐました。
星の女 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
「ねん/\よ、ねん/\よ。わたしのかはい紅宝石ルービーを、どうしておいていかれよう。」と、うたひました。
星の女 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
おろして見ますと、その着物の胸のところには、大きな紅宝石ルービーがついてゐました。飾りの宝石もその紅宝石ルービーも、ちようど夜の空の星のやうに、きら/\とまぶしく光ります。
星の女 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
朝になると、家中うちぢゆうには金のやうな黄色い日の光が一ぱいさします。それは水の中の紅宝石ルービー緑柱石エメラルドでかざつた御殿よりも、もつと美しいだらうと思ひます。どうぞ私と一しよに入らしつて下さい。
湖水の鐘 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)