“精神異状者”の読み方と例文
読み方割合
きちがい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渋紙色の仮面マスクが、頭の上の青空に凍り付いたように動かない。無表情もここまで来ると少々精神異状者きちがいじみて来る。俺は思い切りブツカルように云った。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
魂消たまげなさる事はない。これあ芽出度い事ですばい。たとい精神異状者きちがいじゃろが、唖女じゃろが何じゃろが、これあ福の神様ですばい。何も知らじい来た、今日のお祝いの御使姫つかわしめですばい。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)