粗衣そい)” の例文
今も昔のごとく薄給はっきゅうあまんじ下男同様の粗衣そい粗食を受け収入の全額を挙げて春琴の用に供したその他経済を切り詰めるため奉公人の数を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それが出来ないなら、むしろ、「かつ粗衣そい)をて玉をいだく」という生き方が好ましい。生涯しょうがい孔子の番犬に終ろうとも、いささかのくいも無い。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)