トップ
>
粗忽千万
>
そこつせんばん
ふりがな文庫
“
粗忽千万
(
そこつせんばん
)” の例文
「
粗忽千万
(
そこつせんばん
)
のことながら、その手形というものを途中で失うて困難の身の上、何と御内儀、よい知恵はござるまいか」
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
粗悪な紙に誤植だらけの印刷も結構至極と喜ぼう。それに対する
粗忽千万
(
そこつせんばん
)
なジゥルナリズムの批評も聞こう。同業者の
誼
(
よし
)
みにあんまり黙っていても悪いようなら議論のお相手もしよう。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
手前の外には、こう、誰一人拝見をいたしておりますものがございません。ほい、こりゃ違ったそうな、すれば、大方、だろうぐらいに考えて風説をいたしますのを、一概にそうと心得て
粗忽千万
(
そこつせんばん
)
な。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あの際、紛失したのか、或いはここを出て暫く行く間に取落しでもしたものか、いずれにしても、
粗忽千万
(
そこつせんばん
)
の
咎
(
とが
)
は免れない。隙のないようでも、若い者の手はどこか漏れるところがある。
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
粗
常用漢字
中学
部首:⽶
11画
忽
漢検準1級
部首:⼼
8画
千
常用漢字
小1
部首:⼗
3画
万
常用漢字
小2
部首:⼀
3画
“粗忽”で始まる語句
粗忽
粗忽者
粗忽家
粗忽屋