おと)” の例文
無心の口々長閑のどかに、拍子取りつれて、歌は人の作ながら声は天のおと美しく、よくは百ついて帰そうより他なく、うらみはつき損ねた時罪もむくいも共に忘れて、恋と無常はまだ無き世界の、楽しさうらやましく
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)