“篠木”の読み方と例文
読み方割合
しのき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いまは見栄みえもなく敗走していた池田方の士卒は、志段味しだみ篠木しのき柏井かしわい——と支離滅裂しりめつれつになって、遁走とんそうしたが、矢田川やだがわを越え得たものは、みな助かった。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふたたび行軍をつづけ、大草おおぐさ柏井かしわい篠木しのきを経て、上条村につき、ここに宿営を張って
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小幡おばた御厨みくりや科野しなの篠木しのき柏井かしわい秦川はたがわなどの各所に辺在して、各〻、上には頭目をいただき、武器馬具も盗みたくわえ、すわといえば、天下の稲を喰らい、領主なく国境なく、奔放野馬のごとく、また
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)