“笧”の読み方と例文
読み方割合
しがらみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六つの年から母の手ひとつで育てあげられた、その恩義というのを母自身の口から喧ましくきかされてきたお初にとっては何かにつけてこの恩義がしがらみになっている。
神楽坂 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
今まで猫楊ねこやなぎの枝のしがらみにからんで居た木の葉やら、紙片やら、わらくづやら、女の髪の毛やらの流れて行く間にまじつて、其処から五六間の川下を浮きつ沈みつして流れて行く長いものが
みぞの土手にある猫楊ねこやなぎからり落したその太い枝が、今でも、その渠のなかに流れ去らずに沈んで居て、それがしがらみのやうに、水上からの木の葉やら新聞のきれのやうなものなどをきとめて