“竹橋内”の読み方と例文
読み方割合
たけばしうち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母は心配する、姉は泣き出す。父は表へ見に出たが、やがて帰って来て「何でも竹橋内たけばしうちで騒動が起ったらしい。時々に流丸ながれたまが飛んで来るから戸を閉めておけ」
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
墓地へ行くのだと思つたら、さうではない。体操の教師が竹橋内たけばしうち引張ひつぱつて行つて、路傍みちばたへ整列さした。我々は其所そこへ立つたなり、大臣のひつぎを送ることになつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
体操の教師が竹橋内たけばしうちへ引っ張って行って、道ばたへ整列さした。我々はそこへ立ったなり、大臣のひつぎを送ることになった。名は送るのだけれども、じつは見物したのも同然だった。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)