秤座はかりざ)” の例文
曲者はいづれ、守隨の家に仇をするため、たつくち評定所へ秤座はかりざ御朱印紛失の旨を訴へ出るだらう。——其處が此方のつけ目だ。
それから翌る日秤座はかりざ守隨もりずゐの店先、若旦那が坐つて居る帳場へ、何處からともなく吹矢を飛ばした奴がある。
金座、銀座、錢座、朱座と並んで、江戸幕府の大事な機構の一つに、秤座はかりざといふのがありました。
金座、銀座、銭座、朱座と並んで、江戸幕府の大事な機構の一つに、秤座はかりざというのがありました。
昨日からまる一日、秤座はかりざの人間の動きを見張っていた八五郎のガラッ八は、そっと抜け出した辰次をけてこの巣を突きとめ、下っ引三人に見張らせて平次に急を告げたのです。
通四丁目の秤座はかりざ——守随しゅずい彦太郎の屋敷は、煮えくり返るような騒ぎでした。