のぎ)” の例文
「君、つかん事を訊くやうだが、姑蘇こそ城外の蘇の字だね、あれは艸冠くさかむりの下のうをのぎとは何方どつちに書いた方がほんとうだつたかな。」
「でも、この秋という字がわたしはすこし気に入らん。のぎへんがくずして書いてあって、それにつくりがかめでしょう。」
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)