禁厭まじの)” の例文
「お慈悲じゃ。」と更に拝んで、「手足に五寸釘を打たりょうとても、かくまでの苦悩くるしみはございますまいぞ、おなさけじゃ、禁厭まじのうて遣わされ。」
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「お慈悲ぢや。」と更に拝んで、「手足に五すん釘を打たれうとても、かくまでの苦悩くるしみはございますまいぞ、おなさけぢや、禁厭まじのうてつかはされ。」で、禁厭まじないとは別儀べつぎでない。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)