神霊みたま)” の例文
「そうかと思うと、神霊みたまさまと一緒にいれば寂しくない、どうぞ神霊さま、わたしをお守りくださいなんて、そんなことを言い出すんです。」
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
古代の神霊みたまあがめよ
「ほんとに、妙な娘ができてしまいました。あの年で、神霊みたまさまなぞに凝って——まあ、おとっさん(半蔵)にそっくりなような娘ができてしまいました。」
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのたびに、おれは精神こころの力を奮い起こして、ようやくここまでたどりついたようなものさ。そうだ、おくめの言い草じゃないが、神霊みたまさまと一緒にいれば寂しくない。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
おれには神霊みたまさまがついてる、神霊さまがこのおれをまもっていてくださるから心配するな、ナニ、三晩や四晩ぐらい起きていたっておれはちっともねむくない——そういうことを言われるんですよ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)