磐坐ばんざ)” の例文
たとへ人の偶然事のみとして雲煙看過するの事件も、仔細しさいに観来れば奥底必ず不動の磐坐ばんざのあるありて、未だかの長汀波上の蜃気楼台しんきろうだいからず。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)