破壊くず)” の例文
旧字:破壞
隧道の上のいつものところで焚火をしようと思ってやって来て見ると、土は一丈もくぼんで、掘りかけた隧道は物の見事に破壊くずれている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
破壊くずれた妾の二つの乳房が、すぐになおってまん丸くなる。ドクドク沢山お乳が出る。坊や、お乳を上げましょうね! さあお飲み、うんとお上がり。……誰も彼も皆んな癒ってしまう。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さわったが最後体が破壊くずれる。『さわるなの病気』と云うのだからな。どうにもこれじゃあ手が付けられない。薬師如来でもさじを投げよう。ましていわんや我輩においては、袖手傍観しゅうしゅぼうかんするばかりだ。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)