石打いしうち)” の例文
「あれは秘蔵の鷹の石打いしうちじゃ。あとで誰かに流れを越させて、拾っておいてくれるように」
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人をのせた深夜の車は、赤城の麓を通るころから雪の上を走りはじめ、上越連峰の真下をくぐり、土合どあい土樽つちたる石打いしうちや積雪量の最も深い雪の下をくぐりつづけて行く車だつた。
蒼茫夢 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
○ 石打いしうち明神
抜いてみると、矢羽はぜいたくなたか石打いしうち、やじりはまきの葉形のドキドキするものであった。それにさびがみえないところから察するに、つい、昨日かきょうの流れ矢であろうと思われる。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
○ 石打いしうち明神