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石城
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しき
ふりがな文庫
“
石城
(
しき
)” の例文
今では、宮廷より外には、
石城
(
しき
)
を完全にとり廻した豪族の家などは、よく/\の地方でない限りは、見つからなくなつて居る筈なのである。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
世間の氏々の上は大方もう、
石城
(
しき
)
など
築
(
きづ
)
き
廻
(
まは
)
して、大門小門を繋ぐと謂つた要害と、装飾とに興味を失ひかけて居るのに、何とした自分だ。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
そうして、其処から、
頻
(
しき
)
りに人が繋っては出て来て、石を
曳
(
ひ
)
く。木を
搬
(
も
)
つ。土を
搬
(
はこ
)
び入れる。重苦しい
石城
(
しき
)
。懐しい昔構え。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
屋敷を構えて居た
蘇我臣
(
そがのおみ
)
なども、飛鳥の都では、次第に家作りを拡げて行って、
石城
(
しき
)
なども高く、幾重にもとり廻して、凡永久の館作りをした。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
奈良の都には、まだ時おり、
石城
(
しき
)
と
謂
(
い
)
われた石垣を残して居る家の、見かけられた頃である。度々の
太政官符
(
だいじょうがんぷ
)
で、其を家の周りに造ることが、禁ぜられて来た。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
こんな誓ひが人と
鬼
(
もの
)
との間にあつた後、村々の人は、
石城
(
しき
)
の中に晏如として眠ることが出来る様になつた。さうでない村々では、何者でも垣を躍り越えて這入つて来る。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
城
常用漢字
小4
部首:⼟
9画
“石城”で始まる語句
石城山